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2011年9月25日日曜日

この期に及んで「冷温停止」

ピントをはずし、それを更にオブラートでくるんで砂糖を塗したような後味の残る記事だ。

国際会議での細野氏、野田氏の「冷温停止」発言は、その場を言い逃れた積りかも知れないが、「頭隠して尻隠さず」の恐ろしく的をはずした内容だ。「冷温停止」する対象自体が行方不明という現実を目の前に、世界の衆人環視のもと、こう騙って憚らないこと自体が信じ難い。

そこにサルコジ大統領らが同調する姿は、今の日本の膠着状態が単に日本だけのものではなく、ある部分、種の生存本能さえも麻痺させた人類の現実を反映している気がする。

あと数十年後に彼らはもうこの世にいないだろう。故にこの場を繕えばそれでいいと思い込むのかも知れない。しかし、あとに残る世代はどうだ。我々の残した破壊的環境で、様々な苦しみを背負って生きて行かなければならないのだ。

今、集団夢遊状態が許されるような悠長な状況ではない筈だ。いい加減もっとはっきりとモノを言うべき段階に入っているのではないか。

社説:冷温停止目標 言葉より実態が大事だ(毎日新聞21日)
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20110921k0000m070161000c.html

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