このブログを検索

2011年7月5日火曜日

株価優先で汚染拡大がまかり通る国、日本

「東京電力の発表を見る限り、福島原発の原子炉は、ドロドロに溶けた核燃料が、圧力鍋のような容器の底を破ってコンクリートの土台にめり込み、地下へ沈みつつある。一刻も早く周辺の土中深く壁をめぐらせて地下ダムを築き、放射性物質に汚染された地下水の海洋流出を食い止めねばならない」

小出助教が6月15日、テレ朝で語ったというこの処置法は、技術的に可能ならどう考えてもこういうコンテインメントしかないだろう、とど素人の私でさえが想像していた形だ。殆ど誰もがそう考えるだろう。「止める、冷やす、封じ込める」という核の大原則を考えればそれ程当然の措置であり、なぜ既に着工の様子が見えないのかと誰もが気をもんでいる。しかも、一刻も早く完成させなければ、その先には想像するだに恐ろしい状況が待っている。

ところが一番聞きたくない話しが活字になって目に入って来た。東電の反対で計画が宙に浮いているというのだ。東電は反対など選択肢にさえあってはならない立場の筈ではないか。20日付の毎日によれば、「理由は資金だ。ダム建設に1000億円かかる。国が支払う保証はない。公表して東電の債務増と受け取られれば株価がまた下がり、株主総会を乗り切れぬ」という理由だという。

日本のみならず、この地球の環境が、我々人間も含めた多くの生物にとって、気が遠くなる様な未来に渡って過酷な環境になろうという時に、たかが一企業の株価を気に病み、この僅かに残された時間を垂れ流すこの国は化け物のように理解を拒む存在だ。

風知草:株価より汚染防止だ=山田孝男 - 毎日jp(毎日新聞)
http://t.co/3Uomnu3 via @mainichijpnews



-- iPhoneから送信

0 件のコメント:

コメントを投稿